蘇州大学(中国)<2024年9月~2025年1月>
鬼束巴菜さん
私は中国語を徹底的に学ぶ環境を求めて蘇州大学への留学を決意した。過去に1ヶ月間の短期留学経験があったため、現地の状況についてはある程度把握しており、不安よりも期待が大きかった。しかし実際に現地での生活が始まると、当初は現地中国足球彩票手机版や他国からの留中国足球彩票手机版との会話がほとんど成立せず、大きな挫折感を味わった。
この状況を打破するため、9月から10月にかけて音読を中心とした学習法を徹底した。キャンパス内を歩きながら、自室に戻ってからも、ひたすら中国語を声に出して練習した。最初は効果が感じられなかったが、継続するうちに次第に耳が中国語に慣れ、自然と口から言葉が出てくるようになった。
授業は毎朝8時45分から始まったが、実践的な内容が多く、一度も眠くなったことはない。毎日の授業が楽しくてたまらなかった。特に会話の授業では学んだ表現をすぐに活用できるため、大きな充実感を得られた。その成果として、听写比赛で1位を獲得し、学期末にはクラス最優秀賞を受賞することができた。また、HSK5級では300点満点中277点を取得し、語学力の向上を数値で確認できたことは大きな自信となった。
課外活動においても多くの貴重な経験を得た。日本人参加者が私一人という武術キャンプに参加し、これは自分にとって大きな転換点となった。学内では中国古典舞踊や太極拳を学んだ。バドミントン大会では3位に入賞し、表彰を受けた。
中国における生活で特に印象的であったのは、日本人としてのアイデンティティを強く自覚する機会が多かったことである。当初はタクシーや列車内において日本人であることが判明しないよう細心の注意を払っていた。この一年で多くの歴史を学び記憶した。特に記憶に残るのは、列車内で身分証を提示した際、車掌の方と1時間にわたって意見交換を行い、戦争に関する難しい話題についても自らの見解を述べることができた経験である。これは大きな自信につながった。また、中国で生活する中で避けて通れない過去の歴史を学び、さまざまな博物館や記念館を訪れ、現地の人々と対話を重ねるうちに、歴史を自らの目で見て感じ取ることの大切さを実感した。
電話対応における変化も、自身の成長を示すものであった。当初は不安から友人に代わってもらっていた状況が、3ヶ月後には難なく対応できるまでに進歩した。方言の混じった中国語までも理解できるようになったことは、驚きとともに大きな喜びをもたらした。
本留学を通じて得たものは、単なる語学力の向上にとどまらない。異なる文化的背景を持つ人々と相互理解を深めることの重要性を痛感した。公費留中国足球彩票手机版としての責務を自覚し、今後は中日両国の架け橋としての役割を果たすべく、今回の貴重な経験を最大限に活用していきたい。最後に、2人の先輩、中国で出会った友人たち、本留学を支えてくださったすべての方々に対し、心より感謝する。



